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ピルルルルルルッ
私の携帯がなる。
「携帯っ」
私は慌てる。
「もしもしっ?」
声が上ずる。
「もしもし?風更ちゃん?珞葉です。」
「珞葉さん!?」
秋葉といるときに珞葉さんから電話がかかってくる偶然と、珞葉さんからの初電話にいろんな感情が渦巻く。
「珞葉さん今ねっ」
私は今、珞葉さんの家にお邪魔していることを伝えようとした。
「あっちょっと待って。今手が塞がってて。家に入るとこなんだ。」
「え?」
ガチャッ
ドアがあいた。
「…………」
私と珞葉くんは見合った。
「えぇ……??」
珞葉くんはなんで?というようないたってあたりまえな反応をした。
「あれ~?かえって来ちゃったの?」
秋葉が私の肩にひじをのっけていった。
「ちょっとやめてよ。」
私は秋葉をにらみつける。そしてころっと人が変わったかのように私は珞葉さんのところにかけよっていった。
「珞葉さんっ。私今料理作ったんです!もし食べませんか?」
私はとにかくいいたいことをいった。
「あっあぁ…。それよりなんでここに?」
「俺がうちきてメシ作れっていったんだよ」
秋葉が答える。
「へぇ…?」
珞葉さんが困った顔をする。
「わっ私、秋葉と知り合いなんですっ。それで急に呼び出されて…。」
私は床を見ながらいった。珞葉さんの部屋が見たくてついてきたなんて恥ずかしくていえない。
「俺、飲み物買ってくるわ。」
秋葉が突然いいだす。
「え?」
秋葉が私にこそっといった。
「30分だからな。30分したら戻ってくる。俺がこんなことしたかないけど、料理作ってもらったからな。珞葉帰ってきたから部屋見せられなさそうだし。しょうがねぇから2人にさせてやるよ。」
「秋葉…ありがと。」
私は赤くなった。
「30分だそ!」
秋葉はそういってでていった。
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