october fall-en leaves

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そして私は珞葉さんと2人きりになる。 「珞葉さん食べません?」 「あぁ……。」 私はテーブルに食事を並べる。 「うわぁ~俺の好きなものばっか。」 「ははっ。そっか。秋葉が食べたいもの作ってたから…。双子だし、珞葉さんの好きなものも似てるんだ。」 私は微笑む。 「あぁ…そうだね…。」 珞葉さんは少し元気がなくなったような気がした。 「はいっどうぞ。」 私はじぃっと珞葉さんを見る。 「いただきます…。」 珞葉さんがスープをすする。 ちゃんと味見したし、大丈夫だよね。 「うっ」 珞葉さんが微妙な顔をする。 「えっ?まずいですか?」 私は微妙な顔をされて慌てた。 「なんか…生姜かな?ちょっときついかな…」 「生姜!?」 私は入れた覚えのないものを指摘されてびっくりする。そして私は気付いた。 「秋葉~!!」 私は後で、 「自分が先に食べられないなんてしゃくにさわる」 と秋葉がいったのを聞いたんだけど。
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