october fall-en leaves

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「ごっごめんね~。秋葉あいつホント子供で、昔からすぐなんかいたずらしたりするんだ。」 「あはは…。気にしないでください。」 「他のはうまいよ。」 珞葉さんがたくさん食べてくれる。 「うれしい……。」 つい笑みがこぼれる。 「風更ちゃんさ…」 「はい?」 「秋葉といつ知り合ったの?」 「へっ?」 「すごく仲がよかったから。」 「あっあぁ……。いや、私が秋葉とあったのも最近です。」 「そうなんだ……。」 珞葉さんが微妙な顔をする。ときどき珞葉さんが笑顔じゃないと、何でかわからないけど少し不安になる。でもそんなこと考えるのはやめて、私は思い切って今の気持ちを伝えようと思った。 「あのっ珞葉さんっ」 「ん?」 「わっ私、今その…えと…私、家の宅配地区が珞葉さんになってから、宅配便早く来ないかなって思ってたんです。」 「え?」 私は真っ赤になっていった。 「珞葉さんの笑顔を見ると、私すっごくうれしくなるんです!それで珞葉さんが来てくれると何か話す話題とか…その…いろいろ考えちゃって。とっとにかく私、今珞葉さんと一緒にいれてすごい幸せなんですっ」 こんなに恥ずかしいことをいったのは初めてで顔から湯気がでそうな気分だった。こんなに恥ずかしいことをいってるのに好きって2文字を言えないのはなんでかな。 そのとき珞葉さんは少し照れて笑って、 「ありがとう」 といった。 この前まで本当に赤の他人だったのに今こんなに楽しく話していること、私はすごく幸せに思う。
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