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ピンポーンっ……
ガチャッ
「風更ちゃんっおとどけも…………」
「あっいつもの宅急便やさん?あら本当にカッコイイわ。」
「風更さん……の……」
珞葉くんがとまどう。
「はじめまして~風更の母です~いつもいつもすみません~」
「あっあの……風更さん……は……?」
「あの子ったらいつもはあんなにはりきってでていったのに、今日は全然部屋からでてこなくて…何かあったのかしら…」
「……そうですか。……それでは失礼します」
「ご苦労様です……」
「風更~そろそろでてきなさいよっ」
「……ん………」
私は部屋からでてくる。
「宅急便やさんいっちゃったわよ?」
「あ……そ……」
今回ばかりは珞葉さんと話すことが出来ない。今までに思っていたことがすべてはきだしてしまいそう。南来さんとつきあってるんですか。いつからつきあってるんですか。つきあってる人がいるのに私とサッカーいったりしたんですか。いいたいことたくさんあるんだよ。でも珞葉さんにそんなことはいえなくて、私は秋葉に息苦しいっていいたくなった……。
次の日も私は珞葉さんに会わなかった。そして珞葉さんからメールがきた……。
「風更ちゃんが顔見せてくれなくて心配しています。そして淋しいです。なんかあったのかな。それとも僕が何かしたのかな。とにかく心配しています」
というメールだった。私はこのメールを見たときこれ以上人に気を持たせるような言い方しないでって思った。でも本当はすっごく珞葉さんに会いたかった……。
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