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「ふ~~っ」
私は大きな息をはく。
「話しちゃったっ」
私は恥ずかしさで顔をおおう。
「顔…へんじゃなかったかな……。」
あたしは笑ってリビングに戻る。
「お母さん、いつもの荷物届いたよ~。」
「おぉ~。何?かわいくしちゃって。そんなにカッコイイの?宅急便やさん。」
「………うん。」
あたしは顔を真っ赤にしていう。
そう、今の状況からもうわかると思うけど、あたしは最近、うちの地域を回っているらしい宅急便のお兄さんに恋をしてしまったのだ。うちのお母さんは漫画家。毎日のように資料や雑誌。いろんなものが届く。そのたびこの地域を回っている彼にあうのだ。
彼はいつも笑顔で私の家に荷物を運んでくる。爽やかに笑う顔に帽子がよく似合ってる。彼と仲良くなりたい一心で私は毎日がんばってる。とりあえず名前だけでも知りたいな……。
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