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珞葉さんにあんなことをいってしまった。もちろん今まで私がずっと思っていたことだ。本当は言いたくてたまらなかったことばかりだ。でも珞葉さんが好きだったから言いたくなかったんだ。こんなこと思いたくなかったんだ…。
「うっ……ううっ……」
そんな時、電話がかかってきた。
「風更!?おいっ」
「うっ……うわぁぁぁぁ…あきはぁ~~~っ……うわぁぁん~~」
私は電話の横で大声で泣いた。秋葉の声を聞いてさらに泣けてしまったのはなぜだろう………
「風更!?」
秋葉が走ってやってきた。
「うっ…ぁ……あきはぁ……」
私は秋葉をみてまた泣いてしまう。
「だからさぁ~珞葉じゃなくて俺にしとけったのに。」
「う~っ………っ」
その日は秋葉はただ私のそばにいてくれて、何もせずに家まで送ってくれた。秋葉の優しさが嬉しかった…。これなら珞葉さんのこと忘れられるかな…とまで思った。でもそんなことを考えていたらまた悲しくなって涙が溢れた…。
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