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「寒い……」
「だからいったじゃん!もうすぐに冬になっちゃうんだよ?寒いに決まってんじゃん!」
ここはどこなんだろう。秋葉にまかせてしまったので、(というかいっても無駄)かなり遠くまできてしまったのではないだろうか。気付けばもう8時だった。夜の海もいいけれど……やっぱり寒い。
「行くよ?」
「もう!?」
さっききたばかりなのにもう行くの?と思った。
「もう帰るの~?どっかいくったってもうどこも店開いてないよ?」
「帰らねぇよ。てかいくよ?」
「どこいくの?」
「ん?温泉。」
「温泉~!?」
なんだかわからないまま私はまた秋葉に連れていかれた。
「………旅館?」
私はぼぉっとつったってしまった。
「そっ……予約してあるからっ」
秋葉がにっこり笑って言った。
「はぁ~~~~!?」
私は騒いだ。
「ここの露天風呂いいらしいんだよね。ほら入るぞ?」
「え…てか何?泊まるの!?」
「うん。そうだけど。」
「聞いてないよ~!?」
「言ってないもん。だって言ったらこないだろ?」
「………。」
そして言われるがまま私は旅館に入り、気付けば露天風呂に入っていた。
「なんでこんなことに……?」
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