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ピンポーン。
私はドキドキしながら、インターホンを押す。いつもはドキドキしながら部屋で待ってる。今日はなんとなく珞葉さんの気持ちを味わってる気分だった。
「はい?」
部屋から珞葉さんの声が聞こえる。
いうことは決まってる。私が珞葉さんに1番にいいたかったこと。ずっと伝えたかったこと。
ガチャ……ドアがあく。
「風更………ちゃん?」
珞葉さんは驚いているように見えた。
「珞葉さん!お誕生日おめでとう!」
「え……あ……ありがとう……」
いきなりしかも今は深夜。急にきて珞葉さんは慌てていた。そして私は1番伝えたいことを言った。
「珞葉さん……好き。」
「え?」
「珞葉さんが好き!」
奥さんにいわれて気がついた。「今日も暑いですね。」そんなあたりさわりのない言葉で私を幸せにした。いつも珞葉さんとしゃべっていたい。私は今日誰よりも早く珞葉さんに誕生日おめでとうっといいたかったんだ。
そして好きだって伝えたかったの。
「俺も好き。」
「え?」
「俺も風更ちゃんが好き!」
「ふぇ……?だって南来さんは?」
「俺、南来とはつきあってないよ?」
「えぇ~~!?じゃあ今までずっと怒ってたのだって……」
「合コンも人数あわせにいかされただけだよ。それにね……俺…一目惚れだったんだ。風更ちゃんのこと。」
「え?」
「毎日真っ赤な顔して、笑いかけてくれる風更ちゃんを見てますます好きになっていったんだ。」
「珞葉さん………」
私はまた泣いてしまった。最近泣いてばかりだ。
「風更ちゃん……いつまでも一緒にいて下さい」
「………っはい!」
そして私達はキスをした。
「へへっ2回目のキスだ」
「え?」
「ん~んっなんでもない!」
思いが通じて私は今最高に幸せですっ!!
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