61人が本棚に入れています
本棚に追加
彼はずっと私をじぃっと見てた。
「……何ですか!?」
私もたしかにはじめてあった見ず知らずの人に大声をあげたりして失礼だったと思うけど、この人の態度は好きになれなかったから少し強気な態度で私もいった。年上だなんて気にしない。
「なんか変なやつだなって思って。」
彼が急に笑った。やっぱり笑った顔は宅急便やさんそのものだった。私は彼をじぃっと見てしまった。
「何?そんなに俺カッコイイ?」
「カッコイイ……。」
私は思ったことそのままいってしまった。でも彼の笑顔も宅急便やさんの笑顔も私をドキドキさせるもの。
「やっぱり変なやつ。おまえ名前は?俺は白樺秋葉」
「さっきいったじゃん……。神無月風更。」
「ふ~ん。気に入ったよ」
「何!?さっきと全然態度違うじゃん!」
「だって話したくないタイプだったら話したくねぇもん。」
「はっ?何?じゃあ私はさっきまで話したくないタイプだったってこと!?」
「だってなんかいきなり叫ばれてバカそうなんだもん。」
「はぁ?」
「まっ気にすんなっ。お前楽しそうだから。ケー番教えなさい?」
「はっ?なんで!!」
「いいからいいから。」
というと秋葉は私の携帯をさらっと取り上げ、勝手に番号を登録してしまった。
「何すんの~。」
もう絶対これはあの超有名大学T大学の人!?ってくらい秋葉は態度はでかいし、わがままで俺様で…。でも宅急便やさんと似ているからか、話しやすいからか、彼を嫌いになることはできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!