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「じゃぁっこれにておひらきっ。」
友達のルンルン声に私はほっとしつつ帰ろうとした。
「風更待てよっ」
「何?秋葉。」
「また電話すっから。じゃあなっ」
彼は宅急便やさんのようににっこり笑った。それをみて私は真っ赤になる。
「何真っ赤になってんの~」
秋葉が顔を近づけてくる。
「ギャ~!!だめっ秋葉もう笑うなぁ!!」
「そんなに宅急便やさんに似てるんだぁ~~。」
「もう近づかないで!!私、帰るっ」
「またなぁ~」
「またじゃない!電話もメールもしてくんな!!」
私は真っ赤になりながら帰った。
「宅急便やさんねぇ……。」
次の日はいやでも毎日やってくる。昨日秋葉にあってから、ただでさえ宅急便やさんに会えるだけで私は舞い上がってしまうのに、さらに動転してしまう。
ピンポーン
そんな思いとはうらはらに宅急便やさんはやってくる。
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