第一章:アイツは一体!?新撰組に女!?

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時は、幕末。 所は、新撰組屯所。 壁には、『新撰組隊士募集』の紙。 「「よしっ、いくぞ!!」」 ここに、活き込んで立つ男が数人‥‥‥‥ 彼らは、今日から新撰組隊士になるのだ。 意気揚々と屯所の門を潜る。 彼らは、その瞬間‥‥‥止まった‥‥‥ 屯所の庭に美しい女が1人立っていたのだ。 正に息を飲む美しさ…… (なぜ、ここに?ここは、確か女人禁制のはず‥‥) 「あの‥‥‥」 1人が声をかけようとすると、女はこちらに気付き、ニコッと笑った。 先ほどの美しさとは違い、人懐っこそうな可愛らしい笑顔に、そこにいた全員がは顔を真っ赤にした。 クスッ‥‥‥ 彼のその表情に女は少し笑い、奥の方へと行ってしまった。 「もしかして、入隊希望の方ですか?」 「え‥‥‥?はいっ!!」 急に話しかけられて驚きながらも返事をした。 「入隊させて戴きたく参りました!!宜しくお願いします。」 話しかけてきた人は、ニッコリと笑った。髪が長く、顔は綺麗に整っていてまるで女の人のようだ。 「はじめまして、新入隊士の皆さん。私は沖田 総司と言います。」
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