第一章:アイツは一体!?新撰組に女!?

5/7
前へ
/297ページ
次へ
「‥‥‥」 「‥‥‥何ですか?」 土方は何か思い付いたようにニヤリと笑う。 「よし!!試合して一本でも入れられたら、入隊を許可してやる。相手は、コイツだ。」 道場内は、ざわめきだす。それもそのはず、入隊試験の相手に指名したのは、沖田の後ろに隠れていた女だったのだ。 「何言ってんですか!!嫌ですよ!!」 「いいじゃねぇか。句集を焼いたのは、許してやる。それに、女に負けたら、諦めもつく。」 「それって、最初から入れる気ないし……実際、めんどくさいだけじゃないんですか? 永倉さんからもなんか言ってくださいよ!!」 女は、永倉に助けを求める。 「俺は、副長に賛成。」 「‥‥‥総司さん!!」 「私も土方さんに賛成です!!面白そうじゃないですか。」 面白そうって、他人事だと思って‥‥‥‥ 女は、観念したのか大きなため息をついた。 「分かりました。やります、やればいいんでしょ!!そのかわり、この格好なので負けても知りませんよ。」 女は、楽しそうに笑っている土方を睨む。 永倉から、竹刀を受けとると道場の真ん中に立った。 「いいですよ。かかってきてください。」
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3742人が本棚に入れています
本棚に追加