Game Start

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「ガリレオ」は最初僕たちに言った 「全員死刑だ」と、 僕の周りには学校の友達が9人ほどいたのだが 全員が全員固まっていた。 そりゃそうだ。 いきなり死刑だと言われてリアクションできるものか。 するとガリレオのリーダーらしき人物は微笑み、そして付け加えた。 「だがそれはあまりに可哀想だ。」 「ゲームをしよう。  DTXmaniaというゲームだ」 ここで僕らは顔を合わせる。 なぜならこのDTXというゲームを知っている。しかも日ごろから慣れ親しんでいたからだ。 「それで勝った者は生還できる。」 決定的だった。 このゲームもらった。 まさに未来は僕らの手の中にあった。 実力に差はあるが おそらくかなりの確率でかてる そう思ったからだ。 「ルールは簡単だ。これから一ヶ月。 一ヶ月以内に勝てなかったものは死刑」 ということはみんながDTXを練習しないといけないのか...。 くそ、自分だけ助かったってしょうがないじゃないか。 パソコンにうとい友達や家族はどうしたら… 教えるといっても1ヶ月じゃ無理があるな 僕が考えている間もガリレオの説明は続いた。 「街にゲームのステージを作る。そこでプレイしてくれたまえ」 「勝ったものは何回プレイしてもかまわん。 そのたびに誰かを救うことができるだろう。」 この言葉に僕は歓喜した。 このルールなら助けられるじゃないか、しかも教えるより楽だ。 「ま、失敗すれば負けた奴も救おうとした奴も死刑だがな」 ぐ...。やはりそれ相応のリスクはあるってのか。 しかも道連れか...。たちが悪いな しかしここで気になるのは対戦相手だ。 やはりガリレオが? いや、人数が足りるとは思わない となるとコンピューターか? だとすると難易度はどれぐらいになるだろう とにかく練習はいるな 「ゲームの相手は...自分で探せ」 「誰でもよい。ステージへ連れて行き両手を置いた時点でゲームスタートだ」 「始まったら必ずどちらかが死ぬ。簡単だろ?」 「では健闘を祈る」 固まった。そこにいた奴全員の顔が 言葉が、空気が。 まさかそんな事があるわけ… あり得ないだろ。 相手は準備しない 自分で探せ つまり、このゲームが言いたいのは 国民同士の殺し合い それがDTX。なのか
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