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秋徒は傷を抑えながら走った。傷よりも痛むはずのない、体の真ん中が…痛かった。
痛くて…
痛くて…
痛くて……
ただ夢中に走るしかなかった。
近づけば近づく程に二人の距離は離れてしまう。二人はただ言葉が足りないだけ、二人の築いた絆が言葉の足りなさを作ってしまっていた。
この後秋徒は吉田の仕事を手伝ったり、高杉に依頼を受けたり…と傷が治るまでは表にはあまりでなかった。
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