血の雨

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一方新選組では古高への拷問を終えた土方が少し青ざめた顔をして皆に古高が吐いた言葉を伝えていた。 「馬鹿な事をっ…!」 「そんな事できるはずもないの  に」 皆それぞれ思った事を口にしていた。 「さっき山崎に調べて貰ったら  どうやら四国屋か池田屋が濃  いらしい」 「相変わらず仕事が速いですね」 「一応、会津藩にも連絡をし助  っ人を頼むつもりでいるが…」 土方が言葉を濁した意をさっし、永倉が言葉を続けた。 「期待はできねぇんだな」 「あぁ、最悪俺達だけでも乗り  込む」 「この人数でですか?」 今は体調も悪い者も多く、半分にわけて行動するには少ない人数だ。四国屋と池田屋のどちらか一つに絞る事が出来ればいいのだが。 「近藤さんが池田屋に俺が四国  屋に行く」  
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