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近藤が刀を抜いたのと同時に皆刀を抜き二階へと向かった。嘘の様に静まり帰った二階には隠しきれない殺気が漂っていた。
近藤が勢いよく襖をあけた。
「新選組である!大人しくお縄
につけば命は無駄にはせん!
だが、手向かう者は斬り捨て
る!」
敵の浪士が近藤に切りかかった瞬間吉田が叫んだが遅かった。
「馬鹿!よせ!」
見事なまでに真っ二つに斬られた浪士の血が部屋に飛び散ったのを合図かの様にいっせいに浪士が切りかかった。
浪士達と斬り合いになる中、沖田は秋徒を探している自分に気づき苦笑いを浮かべた。
「全く…駄目なやつだなぁ…」
斬りかかってくる浪士を寸分の狂いなく、一撃で仕留める沖田に次第に浪士達は遠退いて行った。
「なんだ…これは……」
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