1825人が本棚に入れています
本棚に追加
桂が長州藩邸へ戻った後は大変な事になっていた。土佐藩士であった望月が長州藩が助けを拒むだけではなく門すらも開けなかった事に絶望し、自ら腹を切った。
秋徒は門のすぐ裏側でそれを黙って聞いていた。
「望月…」
そう呟いたのは吉田だった。
まさか吉田までもが長州藩邸に来るなんて…
「桂さん!!…なんでっ、なん
で門を開けてくれないんだ!
皆…早く…しないと…」
血の匂いからして吉田もかなりの深手の様だった。
「幕府の…あんな…徳川のいい
なりになるのか!…秋徒!」
「!」
いきなり名を呼ばれ息をのむあき。
最初のコメントを投稿しよう!