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日が昇り鳥たちが鳴く声が聞え始める。
「秋徒――――!」
秋徒(アキト)と呼ばれる人物はもうすでに起きていて日が昇るのを見ていた。
「なんだよ。晋作」
「なんだもう起きてたのか……
っておい!雇い主を呼び捨て
にすんな!」
(敬語は使わなくていいのかよ………)
「こっちはねみぃんだよギャア
ギャア女みたいに叫ぶな」
秋徒は早く起きていたのではなく、結局寝ていないだけだったのであった―――……
「な……そう言うおめぇは本物
の男みたいだぜ?」
「あぁそれで結構。俺は男でい
いよ」
高杉は呆れた顔をして頭を抱える。
「本当に男になっちまうぞ。」
高杉は、もったいない!せっかく女なんだからもっと女らしくしろ!しおらしくしろ!など戯言を言っている。終いには、色気をだせ!などと言ってくる。
「じゃあてめぇが女になりゃい
いじゃねーかよ」
忍にそんなのをもとめんなよ。゛色゛を使う女忍もいるが、私は使わん。
「な!?俺が女になったら気色
わりぃじゃねーかよ!」
「確かに気持ち悪いわ」
と目を光らせて言う秋徒。女にどんな理由であれ゛気持ち悪い゛と言われ傷つかない男はそうそういないだろう。
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