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ポールは物分かりの良い夕菜に安心したのか、もとの口調に戻ってゆっくりと語りだした。
「私はこの世の最高権限者であるユカ神様に仕える、魔神ポールです。今回はあなたをサポートしにやってまいりました。」
「魔神…、サポート?」
「さっき申し上げた『欲絆の鎖』が、清田様と村雨様の間に結ばれたんです。
『欲絆の鎖』というのは、決してともに成り立つことのない願いが交差した時にできるもので、戦いに勝った者の方の願いが叶えられるという仕組みです。
ユカ神様が考案されたばかりのものですが。」
「…。」
「ただし、今回はイレギュラーなんです。清田様が魔法使いということで、村雨様が明らかに不利にならないよう、私があなたのサポートをするよう派遣されたのです。」
「清田が…魔法使い!?」
「大丈夫。私がついています。」
夕菜は混乱していた。
(なんなのいきなり…欲絆の鎖に戦い…挙句の果てに、清田が魔法使い…!?)
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