漁火

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波打ち際、はしゃいだ水滴が 君を薄紅色に染める 疲れたパラソルと ぬるめのブルーキュラソー かたどった砂城はいつの間に姿を消した チェアーの角度を落とし並んで横になる 透き通る真夏の温度 慕情映える君の頬 一瞬の愛しさ仕草 明日、すぐ寂しさが同居する 夏の日の淡くぬるい風と 夜空咲く華火 海原咲く蛍火 今はただじっと 君を見つめて
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