売奴

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「ここの景色は本当に綺麗だ・・・。」 独り言をぼやきながら海を見続ける。 「そうですね~。」 いきなり、横から声が聞こえて来た。 驚いて横を見るとティルが座っていた。 「お前、何してんだ?」 「海、見てます。」 見りゃわかるよ。 「模擬戦見なくていいのか?」 「うるさいのは、ちょいと駄目なんですよ~♪」 へらへらと笑いながら手を振るティル。 「だから、海を見に来たのか・・・。」 「にへへへぇ~♪」 やっぱ、こいつ天然だ。 「後、秦先生に連絡する事があるんです♪」 「連絡?」 そこでティルの目付きが変わった。 明るく優しい目ではなく、容赦のない冷たい目に。 「我々は今から三日後に行動を開始する。しかし、あなた達には何も出来ない・・・。」 「何、言っている・・・?」 何者だ? 「世界は我々が変える。しかし、貴様の気が変わって戻って来るなら受け入れよう。エルザム・クルーガー様から」 エルザム! あいつが何故? 「出来るなら早く戻ってね♪アリシア様から。」
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