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「土居~!!」
「伊達~!!」
「南~!!」
と怒声が施設中に響き渡る。僕は、呼ばれた先にいる。眼鏡をかけた、女性の前に立つ。女性といってもかなり老けた女性で小柄ではあるが気迫が怖い感じである。そろそろ定年て頃ぐらいである。顔を真っ赤にして、「誰がこれをだしたんや~」と怒っていた。
土居・伊達『知りません!』真顔で答える二人である。「南、お前かぁ!」と言われ。「ぼっぼくちゃうよ。稲さん」と言うがあからさまに焦っていた。稲も呆れ顔をしながら「もういいわ」と手を振っている。
「南さんのせいでまた怒られたしよ~」と土居が怒っている。
『まぁいつものことやし』と僕は仕事に戻る。
「なぁなぁ、南シバイたろか!」拳を握りしめている。本当にシバキそうで怖いやつである。
「そんな怖い事言わないで下さいよ。」と気付けば後ろに、同期の森本さんがいた。眼鏡がよく似合う女の子である。土居には、優しく話しかけるが、同期の僕には、あまり優しくないというか人見知りが幸いして話した事があまりない。僕とは違い、適応能力が凄く。いつも比較されてしまう。 僕は、いつも劣等感を感じながら働いている。
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