月の裏

2/3
前へ
/196ページ
次へ
   月の裏側から 愛されたくて 一人が辛くて キレイなとこだけを 見せていた どんなふうにでも変われると 自分を騙して… 本当を見せてしまえばきっと 私を必要としなくなると どこまでも 自分を信じられない なのに あなたという重力に 惹きつけられたままで 信じなくては 信じられるはずもない そんなこと わかっている けれども 全てを吐き出してしまえば あなたの心に 波風を立てるだろう あなたが私だと思っているのは 私の半分に過ぎなくて 月の裏側から 届かぬ想いを 叫んでいる  
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加