月の裏

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  日常 ねぇ、話を聞いて 瞳の中を覗いて 震える心を抱きとめて欲しい 痛いくらいに あなたを想うその時 あなたにも私の幻が 見えるのだろうか 私の小さな心の中で 切ない気持ちが満ち溢れたら どんなに離れていても あなたの鼓動は速くなるだろうか  私のそのままを欲して  我儘を叱って  創り出す壁を破って  そして そして   そして ……… そんな言葉達の どれ一つ言えない日常に 「私は大丈夫」が口癖になって 焦点があわないまま 明日を見つめている
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