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ちょっと昔話。
私が尚先輩と出会ったのは、私が高1の時だった。
私はその時転校してきて、すぐにいじめられてたの……
まぁキレても良かったんだけど、暴力は好きじゃなかったのと、前の学校でちょっとキレて問題起こしちゃってね。
だから、いじめに我慢してた。
でも、ある日……
「お前さぁムカつくんだけど」
「雅は~とか言っちゃって、うざいよ」
「消えたら?」
まぁ体育館裏でいじめをしてた三人にボコボコにされてたんだよね。
雅はそれにただ耐えてた。
「……」
「なんか言えよ!」
「言わないの?ならこれで殴ろうか?」
一人がどっから出して来たのか鉄バッドを持ってきた。
「いいじゃん!それでヤろうよ」
「私押さえてる!」
いや、普通人をそれで殴ったら最悪死んじゃうって……
うわ!我慢過ぎて力が入んない……しかも両手両足押さえ付けられてるから動けないじゃない。
「まずはお腹から……」
いやだってば!
誰か、こんな時に来てくれる人いない?でも、その時雅には友達がいなかった……
「いくよ~佐江木さん」
バッドが夕日に照らされて眩しい……そして次の一瞬、バッドが振り下ろされた時だった。
「何してるんだ!」
誰?遠くで声が聞こえた。
「何?あんた佐江木さんの友達?」
バッド持った女が声の方に問いかける。
雅は今でも覚えてる……
眼鏡かけてボサボサの頭した殿方が私のもとに走ってきてくれたこと。もちろん、その殿方との出会いが雅にとって運命の出会いだった。
「大丈夫?怪我、ひどいじゃないか」
「……」
はにゃ~この後、尚先輩以外に強くて女どもを倒してくれたっけ?
かっこよくて、雅は一目惚れしちゃったんだよぅ。あう~なんて懐かしい思い出なんだろ。
「………はにゃ~」
いい思い出だよね~
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