結成された部隊

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ホワイトハウスの一室にある大統領室にピーター・アルフォードアメリカ海軍中尉は呼び出されていた。 金髪にブルーの眼といったアメリカ人らしい風貌だ。さらに胸に飾られた数々の勲章が彼が有能な軍人である事を物語る。 「失礼します!」 軍人らしく声を張り上げ扉を開け中に入った。 するとそこにはスーツを着た大統領の側近と数人の男女が既に来ていて整列していた。その服装から彼らが何処かの軍人である事は一目瞭然であった。 ピーターはそのまま真っ直ぐ進み、大統領の前で立ち止まった。 「ピーター・アルフォード中尉。只今到着しました。」 気を付けの姿勢のまま敬礼をしながら報告をした。 「まぁ、楽にしたまえ。」 大統領の言葉で肩幅まで足を開き、休めの姿勢をとる。大統領は立ち上がるとピーターや整列している人の前を歩き始めた。 「既に聞いているとは思うがノアプロジェクトによる実験で予期せぬ事態が起こった。 そこで現地に調査・救助を目的としたチームを送る計画が立案された…。 各国のトップ会談の結果、自国から数名ずつの精鋭をチームに参加させるという事になったんだ。 そして君達が数名が選ばれた… そこでだ…君には部隊を率いて現地に行ってもらいたい…。 出発は明日、国際科学研究所にて。 おそらく危険な任務になると思われるが、君達ならきっと任務を遂行してくれると信じている。 救助を待っている先遣隊と自国の名誉のために尽力して任務にあたるように!以上!」 「解散!」 大統領の話が終わるのを見計らい側近の一人がそう言った。 そしてピーター達は大統領室から側近の男に連れられて出る。 「時間までは自由行動でいいが時間厳守で集合場所に集まるように。」 側近の男はそう言うとまた大統領室に戻っていった。
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