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「よぉ!あんた!」
ピーターは後ろから男に話しかけられた。振り向くと大統領室にいた黒人の巨漢の男がいた。
「あんたがあの有名な“砂漠の狐”ピーターか?」
“砂漠の狐”というのはピーターの異名である。
「あぁ、そうだが…あんたは…?」
「俺か?俺の名はマイク・オーウェン。まぁ、気軽にマイクって呼んでくれや。ちなみにチームでは武器なんかの専門だから武器に関してなら何でも俺に聞いてくれ!」
「わかった。マイク、よろしくな。」
二人は手で握り拳を作り互いの手を叩きあい、最後にハグをした。
マイクは大らかで気さくな性格なのだろう。普段ならピーターは距離を置いてしまうがマイクには何故か気を許せた。
「兄貴ぃ、アメリカンが抱きあってるぜ!アメリカンはゲイが多いって聞いてたけどまさかチーム内で出来てるとはな~。」
迷彩服とは少し違う別の服を着た男がわざとらしく、ピーターとマイクに聞こえるように言った。
「そのようだなアレクセイ。尻には気を付けろよ。」
ハッハッハー
二人の男はピーターとマイクをからかうかのように高笑いをした。
「何ぃ!!?もう一遍言ってみろ!二度とその口が動かなくなるけどなぁ!!!」
マイクは鋭く睨み付けながら二人に近づいていく。
その巨漢で近づいていく迫力はもの凄い。今にも押し潰さんとする勢いだ。
「お~怖いよ~。短気なアメリカンから俺らは逃げるとしよ~と。」
アレクセイとよばれた男とその兄らしい男はそのまま立ち去った。
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