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そのストラップと友香を見比べながら言った。
『それって…』
『犯罪だね』
『だったらどうして…!』
『だって、盗撮だって犯罪でしょ』
事も無げに言ってのける友香に、達也は『もう何も言うまい』と決めた。
友香は、お構い無しに他人の携帯を開き片っぱしから画像を消極していいった。
すると、いつのまにか影のある一人の少女が二人の背後に立っており、ぽつりと呟いた。
『ソレ、何に使うんですか?』
大きな黒い瞳に長い黒髪の、美しい少女。続けて少女は『私の携帯電話、帰してもらえませんか』と丁寧に頭を下げた。
『お前が!』
友香は叫び、少女の胸ぐらを掴んだ。しかし怯えた様子も見せずに少女は見下すような目で、友香を見据えた。
少女のほうが、友香よりも背が高い。
『友香さん、そういう行いは"はしたない"って、ドクターのお父様や元キャビンアテンダントのお母様に習っていませんか?』
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