第一章

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  「お二階行ってもいい?」 引っ越しの荷物を開けようと腕捲りをする私に、真樹が背中から飛び付く。 突然の事に体勢を崩しかけた私の前に、力強い腕が差し出された。 その腕に支えられながら顔を上げると、荷物の整理に追われていたはずの直樹が笑いながら立っていた。 「真樹、危ないだろ? ママはお仕事があるから、パパが行くよ」
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