第一章
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「誰かいるの?」 急いで窓を開け、身を乗り出す。 澄んだ冷たい空気が部屋の中に流れ込んだ。 「誰?」 もう一度声をかけ、外を見回す。 しかしやはり人影はなく、私は不思議に思いながらも窓を閉めた。 外を気にしながらも再び荷物に取りかかる。 忘れかけていた不安が、また頭を掠めた。 「知佳子、進んでる?」
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