第一章

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直樹は外に視線を向けると、わからないというように首をかしげた。 「お前、植物とか興味あったっけ?」 視線を戻し、私の顔をじっと見る。 私は、なんとなく、とだけ答え、コーヒーを口に含んだ。 「雪が溶ければ分かるんじゃないか? それまでのお楽しみって事で」 私の不安を知ってか知らずか、直樹は明るく笑う。 私はさっきの足音について、話してみる事にした。
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