第一章

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「さっきさ、変な足音がしたんだよね……」   ただの足音。 静かな所だから、少し離れた所の音が聞こえてくるのかもしれない。 でも、どうしてだろう……。 不安でたまらない。   話し終わると、直樹は考え込むようにして腕を組む。 少し黙った後、私の頭に手を乗せながら優しく笑った。
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