第一章

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まだ眠たそうに目を擦りながら、私たちを見ていた。 「起きたか? こっちへおいで」 直樹は私に片目をつぶって見せると、真樹に手を伸ばす。 真樹は愛らしい笑みを浮かべると、嬉しそうに走り寄ってきた。   「真樹のジュースは?」 二人の間にちゃっかり腰をおろした真樹は、二人分のカップを見て頬を膨らませる。 その様子に笑いを堪えながら私は立ち上がった。
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