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※日常※
“親友”と言う言葉をお前の口から聞く度に、胸が締め付けられる。
どうして俺は、女の子を好きになれなかったのだろうって…。
“最高の親友だ”と言う言葉をお前の口から聞く度に罪悪感が俺を支配する。
どうして俺は、お前を好きになってしまったのだろうって…。
何気なく触れたお前の手に、いちいち意識しては平然なフリをして、内心は心臓が壊れそうな程ドキドキしている自分に自己嫌悪。そしてその度に必ず思う事。
【好きになってごめん】
告白する気なんてない。
ダメなのは分かってる。
それなら、君の隣と言う一番近いポジションをキープし続けて一生を終える方がマシだ。
俺なら大丈夫。
お前に“恋”してると気付いた時から、何度も女と付き合うお前を見てきた。
気持ちを押し込めて我慢するのは慣れてる。
だから、大丈夫。
きっと…大丈夫、だから…。
お前の他に好きな人が出来れば普通の“最高の親友”に戻れるから、だからそれまではもうしばらくの辛抱。
そんな事を思いながら、俺はお前に10年片想いのままだ…。
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