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玲来さんが海樹を好きなんじゃないかと思い始めたのは半年前。それが確信に変わったのは5ヶ月前だった。
どうして弟を好きになったんだなんて男で幼馴染みの海樹を好きになった俺に、責める立場なんてない。
多分、玲来さんは知っている。
俺が海樹を好きだと言う事…。
そして今、俺と玲来さんは海樹を挟んで食事の真っ最中だ。
「姉貴は何飲むんだ?」
「私は、カクテルね。」
「すいません。カクテルとビール2つお願いします。」
「海、悠君に何飲むか聞かないで勝手に頼んじゃダメじゃない。」
「あぁ、いいんだよ。悠哉はビールしか飲めねぇから。な?」
『あっ、あぁ。』
「そうなの…。よく知ってるのね、悠君の事。」
『…。』
「当たり前だろ。どれだけ一緒にいると思ってんだよ。お互い知らないとこなんてないぐらいだろ。」
「…クスッ 幸せね。」
『えっ?』
「いい友達もって本当に幸せね、海は。」
「だろ!」
「羨ましいわ。」
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