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 それからそんなに日数が経たないある日。 「亮。コレ、ネットで見つけた毒薬。睡眠薬みたいに眠くなりながら死ねるんだって!」 と、薬がぎっしり詰まった瓶を翔が俺に見せてきた。  俺は途中まで遊んでいた携帯のアプリを閉じ。 「へぇー。これで死ねるんだ。いつ試す?」 と、翔に聞いた。  翔は一瞬、緊張した顔になったが。 「ンじゃ。明日!んで、明日はいっぱい好きに日常をお互いに遊んでから死のうぜ♪」 と、いつものように明るく言った。  その日、翔の家から帰る道のりはフワフワと不思議な感じがした。  月が妙に光っている気がした。
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