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小谷城に帰ってきた長政は、直ぐに家臣をあつめ、指示をだしていく。
指示の主なものは、
木の芽峠で敗走した、父や主な将の捕縛。
軍勢の再編成と、兵の徴募。
今後の浅井家は、朝倉家からの完全独立と、織田家に従い、信長の天下布武の一翼を担う事を家臣に告げ、喜右衛門に言った。
「再出兵にどれほどかかる?」
長政は、織田家での立場を高めるために、朝倉攻めに直ぐにでも兵を出したかったのだ。
喜右衛門も、長政の考えを前以て聞いていたので、
「三千なら三日、五千なら十日でなんとか。」
と、頭の中で計算しながら答えた。
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