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道中、長政は、喜右衛門を呼び、ヒソヒソと話し、喜右衛門は頷いて、自分の隊に戻っていった。
二日後、長政は金ヶ崎城に着いた。
長政は、すぐさま信長に会いに行き、
「領内を家臣に任せ、義兄上の御加勢に参りました。」
「兵は、三千程連れて参りましたので、いかようにでもお使いください。」
信長は、上機嫌で、
「浅井領内の抑えの為、来てくれるとは思わなかった。」
「この信長、義弟の心遣いうれしく思う。」
と、長政に感謝の意を述べると、
「さっそくだが、軍議をしたい。義弟も参加してくれるか?」
と、長政を軍議に誘った。
長政も、
「そのつもりで参りました。」
と。にこやかに応えると、信長は、傍の小姓(森蘭丸)に、
「蘭丸!すぐに緒将をあつめよ。」
と、軍議の支度を始めた。
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