越前進攻

6/10
前へ
/280ページ
次へ
道中、長政は、喜右衛門を呼び、ヒソヒソと話し、喜右衛門は頷いて、自分の隊に戻っていった。 二日後、長政は金ヶ崎城に着いた。 長政は、すぐさま信長に会いに行き、 「領内を家臣に任せ、義兄上の御加勢に参りました。」 「兵は、三千程連れて参りましたので、いかようにでもお使いください。」 信長は、上機嫌で、 「浅井領内の抑えの為、来てくれるとは思わなかった。」 「この信長、義弟の心遣いうれしく思う。」 と、長政に感謝の意を述べると、   「さっそくだが、軍議をしたい。義弟も参加してくれるか?」 と、長政を軍議に誘った。 長政も、 「そのつもりで参りました。」 と。にこやかに応えると、信長は、傍の小姓(森蘭丸)に、 「蘭丸!すぐに緒将をあつめよ。」 と、軍議の支度を始めた。
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2124人が本棚に入れています
本棚に追加