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この場にいる、全員も、その事は、承知しているので、皆沈黙し
「う~~ん」とか、唸っている。
その時、この場にいる将の中で、一番血の気の多い柴田勝家が、
「策がないなら、攻めて攻めて攻めまくるのみじゃ。」
と言った瞬間、他の将らは、失笑したり、ア然として、勝家を見た。
徳川家康は、
「勝家殿のご武勇なら、可能かもしれませぬが、信長様が、言われた、ひと月以内と言う意味から、我攻めは、無理でござろう。」
「それに、損害が大きくなりすぎる。」
と、ギョロっとした目で、勝家を睨んだ、
勝家は、ブスっとした表情で、沈黙した。
「なれば!」
と長政が、盾の上にある、越前の絵地図を示して、策を話だした。
長政の、策を聞くと、皆納得したように、
「その策ならば、ひと月でなんとかなるやもしれませんな。」
と他の将も、納得し頷いている。
それを見た信長は、
「他に良い案がなければ、それでいく。」
と、長政の策を容認し、越前朝倉攻めの概要が決まった。
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