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日が昇りはじめ視界がひらけてくると、今まさに久政軍は織田軍に攻撃を仕掛けようとする所だった。
長政は、従う将兵を見渡し、叫んだ。
「我等の敵は朝倉に味方する浅井久政!!」
「例え敵の中に親兄弟がいようと、手加減無用ぞ!!」
「おぉぉぉー!!!」
将兵から、力強い喚声があがり長政が号令を掛ける。
「掛かれ~!」
長政を先頭に、三千の兵は猛然と喚声を上げて突っ込んでいく。
長政は心の中で、これから親兄弟と殺しあう兵や父・久政に謝っていた。
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