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信長本陣
木の芽峠での戦いは、一方的に久政の軍勢が崩れたため、戦は一刻もかからず、長政は赤尾清綱に兵をまかせ、自らは信長の本陣に行き、信長に挨拶に来たのだった。
信長の本陣には、最前線にいる木下藤吉郎や、明智光秀なども顔を揃えていた。
長政が到着するなり、木下藤吉郎などは、はしゃいで称賛している。
「長政様のご決断は、素晴らしい。」 とか、
「長政様が、駆け付けてくれたお陰で助かりました。」
とかだ。
実際、それまで戦意のあまりみえなかった朝倉の軍勢の士気が、いきなりあがって、警戒していた矢先だったため、藤吉郎の言葉は実感がこもっていたのだ。
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