始まりの花

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坂の上を見ながら、サンドイッチを口に運ぶ。あと2,3㎞ぐらいだろうか。 しかし休日なのにも関わらず、この道は人も車もドラ○もんも殆ど通らない。 まぁ、それもその筈。舗装されてない上に、無駄に疲れる坂道。 そして何より、この坂の向こうは野原だけで、目新しいものも、目を輝かせるような美しい景色もミニスカの美しいお姉さんのいるクラブも無い。(どちらかというと年上好き) ただ、小さい頃に姉とよくピクニックに来ていたので、妙な親しみを覚えている。 その姉も一昨年の春、文化交流の研究でヨーロッパへ留学。 (本当は元留学生だったイタリアン彼氏に逢うため) それから家には僕と両親だけになってしまった。
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