始まりの花

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どのくらい見詰め合っていたのかは分からないが、不意に僕の手からビスケットがするっと抜け落ちる。 足元にビスケットが落ちて、はっと我に返った。 驚いたのか、はたまた期を待っていたのか、白い兎は勢いよく森の奥へと駆け出した。
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