不機嫌なお姫様
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不機嫌なお姫様
銀色に輝くお月様は、今夜も街を見守っていました。 人々が寝静まった街は少し退屈で、けれど妙に楽しくて、お月様はご機嫌です。 鼻唄混じりに街を練り歩くお月様。だけど残念。お月様はちょっと音痴です。 「煩いわね」 不機嫌な声が下から聞こえ見下ろすと、お城の窓から顔を出しているお姫様がいました。
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