不機嫌なお姫様

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 綺麗な夕陽のように赤い髪がお月様の灯りで光り、パッチリと大きな瞳は海よりも深い蒼。  お姫様を見つけたお月様は、にっこり笑って茨姫の近くまで降りていきました。 「これはこれは茨姫、今晩はお加減いかがです?」 「貴方に会うまでは至って元気よ」  ツンとそっぽを向く茨姫。彼女の棘はいつも鋭くて、近寄ればチクチク刺さります。  それでもお月様はニッコニコ。  茨姫の棘もなんのそのです。
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