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卒業式がおわり、3年が外に出てきた。
みんな花束渡したり、憧れの先輩写メ撮ったり…
「ナミ!早く行ってきなょ!」
「だから、行かないって!!」
「そうじゃなくて…もうだから…呼んで来てって頼まれたの!」
アキが必死にそう告げた。
「…えっ!?なんで?」
「いいから早く行ってきな!」
『トンッ!!』
「わっわかった!」
アキに背中を押されて走り出した。
「ナミ!遅かったじゃん!」
「ごめん!」
「はい。」
手に渡されたのはいつもケンジが手首にしていた、可愛いブレスレットだった。
前におねだりしてもくれなかったものだった。
「えっ!くれるの?」
「ナミが前から欲しいっていってじゃん!今日で最後だし!」
「…ありがと」
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