俺って主人公だよね?

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店に入って注文をしたと同時に女神様が店に入ってきた。 この世界ではやっぱり特別な存在らしく、 店内がざわつく。 「いやぁ~ 買った買った!! 見て~オメガで良いのがあったから、 衝動買いしちゃったわ! シャネルのバックも可愛いでしょ?」 「本当~! 私も欲しい!! い~なぁ~」 「もうちょっと大人になってからだね」 そう言って 椅子に置かれた荷物は半端じゃなかった。 オメガ、シャネルだけじゃない。 エルメスやヴィトンまである。 オッサン・・・ 強く生きろよ・・・ 貧乏神は荷物の量を見た瞬間から、 魂が抜けた様に グッタリしている。 「さぁ、じゃあ食べましょうか? 頑張って買い物したからお腹減っちゃったよ。 持ちきれないのは、 宅配に任せたからさ」 「えっ? そんなに買ったのか? それじゃあオッサンがかわいそ・・・」 ガタン! 「ニャーーーー!!!!」 貧乏神は変な悲鳴をあげて逃げて行く。 さすがに周りもドン引きだ。 「あらあら・・・ 自分で払ったのに。 ・・・まぁ、これでうちの人もわかるでしょ」 「ビックリしました・・・ で、女神様。 太郎さんが皆さんに話したい事があるそうですよ? 貧乏神さんはもうご存知の様です」 「ああ・・・ 忘れてた・・・ 取り敢えず食ってからにしようぜ。 俺も腹減ったし」 見回りが放心している俺の代わりに 女神に軽く話をしてくれた。 あんな貧乏神を見たら、 ちょっと結婚ってどうなんだろうと思う。 まぁ 女の人が皆ババアみたいじゃないからな・・・ でも・・・ 女って怖い・・・ 肉も酒も腹に入り、 皆が落ち着いてきた時に 女神様から話をしろと せっつかれた。
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