俺って主人公だよね?

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この仕事について もう一週間かぁ・・・ やっぱりまだ慣れないよなぁ。 依頼書の束を見て、 軽く溜め息をついた。 俺は職場である、 マンションの一室で寝泊まりしている。 勝手に改築をしてるので、 より快適に過ごしている。 「おはようございます・・・」 「おはよ。 瑠衣、どうした? 顔色悪いぞ?」 「いやぁ・・・ 昨日の夜うちのやつと喧嘩して・・・ 小遣い月に一万にしてくれって頼んだだけですよ?」 「今までがいくらだったんだよ・・・」 こいつはどんどん尻に敷かれて行くな・・・ 俺はこうはなんねぇぞ・・・ 勝手に心に決めていると、 他の従業員が出社してきた。 皆眠そうに目をこすっている。 部屋にいる中で、 人間は俺と瑠衣だけだ。 瑠衣の妻は元は貧乏神だったが、 瑠衣と添い遂げる為に 人間になった。 「はーい、んじゃ朝礼始めるよ」 「えー・・・」 「そこ!文句言わない! 俺だってしたくないし、 働きたくない!」 「えぇー・・・」 皆がブーブー文句を言う中、 俺は今日の依頼内容を伝えた。 「・・・んで、 見回りは駅前のガンダーラに行って、 店長と店の妖精の意見を聞いて 喧嘩をおさめてくれ。 以上! 朝礼終わり! はい、仕事する!」 「はーい」 こいつら絶対 仕事してねぇよ・・・ じゃなきゃ依頼書と同じ量のクレームがつくわけねぇもん・・・ さて、俺はどこに打ちに行こうかなぁ♪ 俺が自分勝手な事を考えていると、 それを見透かした様に ラッキーボーイが近付いてきた。
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