俺って主人公だよね?

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「いやぁ、あんた・・・ そんな事言われても、 こんな状況じゃ客が来るわけないだろ? 第一にどうやって俺が力貸すんだよ。 いきなり店長に会って、 やぁ力を貸しますよ! とでも言えっつうのか?」 ゙それなら問題ありません。 店長さんは私達の事が見えるのです。 私から店長さんに太郎さんを紹介致しまず 「見えるのかよ! じゃあお前が助言すりゃあ良かったじゃねぇか」 段々言葉遣いが悪くなっていく俺を気にもせず、 妖精はサラッと 俺にこう言ってのけた。 ゙私には経営の事はよくわかりませんから。 じゃなかったら人間なんかに頼みませんよ゙ 「おまっ! 今、人間なんかって言ったかコラ!!」 ゙えっと、店長さんを呼んできます!!゙ 妖精が慌ててカウンターの横の扉の中に入っていった。 あの野郎め・・・ 第一にしてあいつ金払えるのかよ? 店なんか改装したらいくらかかると思ってるんだ。 ブツブツと文句を言っていると、 扉を開けて なんと!! 男が出てきた・・・ 「初めまして。 私は店長の橋口と申します。 話は彼女から聞きました。 わざわざありがとうございます」 「彼女・・・ 女だったんですね。 俺はてっきり・・・」 「? 見てすぐにわかるじゃないですか。 どうぞ、こちらに」 通された部屋は綺麗に片付いていた。 応接セットも安くはなさそうだ。 きっと父親から受け継いだに違いない。
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