俺って主人公だよね?

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カローラを駐車場に停めて、 佐藤を摘まんで事務所に入ると 中には貧乏神が競馬を見ていた。 「おっボーズか。 早かったな」 「まあな。 客も一緒だから。 お茶入れてくんない?」 「仕方ねぇなぁ・・・」 ゙あっお構い無ぐ 貧乏神がダラダラとお茶を入れている間、 俺は佐藤を ラッキーガールが趣味で置いている シルバニアファミリーの椅子に座らせた。 ゙いやぁ、中々座り心地の良い椅子ですね゙ 「ん?まあな。 それよりさ、建蔽率とかの問題もあるけど 店自体の改装しないと。 せめて二階にも台置こうぜ。 あそこは二階建てだろ?」 ゙う~ん詳しい事はわからないんですが、 先代は三階建てにしようかまよってましたから 三階建てでいけると思いまず 「そっか。 じゃ取り敢えず三階建てにして・・・ 後は他の店を回ってリサーチしよう。 そこから色々見えてくるだろうから」 ゙はい。 店長さんは喜んでくれるでしょうか?゙ 「どうだか。 俺は店長じゃないからな」 話が一区切りした所で、 貧乏神がお茶を持ってきた。 ご丁寧にお茶うけまでついている。 「俺の入れたお茶は滅多に飲めないぞ? 良く味わえ」 ゙はい! いただきます・・・゙ なんか・・・ 俺の時と態度違くねぇ? やっぱり神は神か チラシを見ながらお茶を飲んだのが間違いだった。 口に入れた瞬間にドロっとした、 なんとも言えない味が口の中に広がった。 「ぐあぁぁぁぁあ!! なんじゃこりゃあ!?」 ゙どうしました? 美味しいですよ?゙ 「なんだボーズ。 俺が入れた茶が気に入らないのか?」 「なんでこんなもん出すんだよ!?」 ゙美味しいですけどねぇ・・・ 里帰りした時に良く母がいれてくれまず やっぱり妖精だの神様っつうのは おかしいんだろうな・・・ 俺には無理だ・・・ 自分で新しくお茶を入れ直して、 どこのパチンコ屋を回ろうか 3人で相談した。
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